導入事例
英語の4技能をバランスよく伸ばし
国際社会で活躍できる人材を育成
宮崎日本大学高等学校 英語進学科(教育機関)
Case:教育・人材育成
導入前の課題 | 英語の4技能をバランスよく伸ばしたい |
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導入後の活用 | 授業と自習を組み合わせ、定期テストも実施 |
導入後の効果 | 発音が上達し、自信を持って話せるようになった |
宮崎日本大学高等学校英語進学科では、「英語力を生かした英語重視の大学への進学」「日本人としてのアイデンテイティと国際感覚の養成」「英語による基礎学力とコミュニケーション能力の確立」を目標に掲げ、国際性豊かな人材育成を行っています。その一環として採用しているのが、語学学習ソフト「ロゼッタストーン」です。同学科では、全生徒にIDを提供し、一人ひとりのレベルやペースに合わせた学習環境を実現。LL授業や自習用の教材として活用し、個々の生徒の英語力の養成に役立てています。
国際社会で活躍できる人材の育成を目指す英語進学科では、週12時間ある英語系科目のうち週4時間分を、フルタイム勤務の3名のネイティブ教諭が担当しています。英語進学科長の笠原翼先生は「英語を使ったゲームや単なる英会話学習ではなく、『話す・聞く・書く・読む』の4技能をバランスよく伸ばして、実生活で使える英語能力を身につけることに重きを置いています」と話します。そのため、カナダでの2週間の海外研修、1年間の交換留学、日本大学主催によるイギリスでの18日間の語学研修など、海外で学ぶ機会も豊富に用意されています。
さらに、4技能を伸ばす教育の一環として、2013年に導人したのがロゼッタストーンです。英語進学科では、創立50周年に向けた校舎建て替えに合わせて、LL教室の設備を一新すると同時に、新たな語学教材の導入を検討しました。ネイティブ教諭の1人でITにも詳しいマイケル・ホームズ先生が、市販のさまざまな語学教材を検討する中で、ロゼッタストーンを自ら購人して1年間使ってみたところ、「これなら授業の教材として使える」という手応えを感じたそうです。
「段階を踏んで難しくなる構成や、発音をさせて判定するといったアクテイビティの内容が、生徒の英語力伸長に効果的だと感じました。さらに、生徒1人当たりの導入コストが比較的低かったことも決め手となりました」(ホームズ先生)
英語進学科長 教諭 笠原 翼 先生
英語進学科では、ロゼッタストーンのIDが全生徒に配布され、週1回の「コンピュータ・LL演習」の授業で、生徒が各自のペースで学習を進めます。
「授業中は様子を見ながら、『頑張っているね』『今の発音は良かったね』と声をかけたり、先に進めず困っている生徒を助けたりしています」(ホームズ先生)
生徒は、3年間でロゼッタストーンをゴールまでやり終えることを目標にします。しかし、週1回の授業だけではゴールまで到達できません。そこで、朝・昼休み・放課後にLL教室を解放し、週1時間程度は自習するよう指導しています。
また、生徒は自分のスマートフォンなどにロゼッタストーンのアプリをダウンロードし、自分のIDでログインすれば、自宅などでも学習できます。このように、いつでもどこでも学習できる環境が重要だとホームズ先生は考えています。
年5回行われる定期考査では、ロゼッタストーンのテストも行われます。そのため、生徒には事前にロゼッタストーンからの出題範囲が提示され、テストに間に合うように学習を進めることが求められます。そこで、毎月、校内に生徒全員の学習の進捗状況を示す棒グラフを掲示し、学習を促すようにしています。さらに、ロゼッタストーン導人と同時にTOEIC受験も始めました。1年の3学期と2年の3学期にそれぞれ受験し、1年間の英語力の伸長度を確認しています。
英語教諭 マイケル・ホームズ 先生
ロゼッタストーンを導入したことにより、「生徒たちの発音が上達し、自信を持って英語を話せるようになった」とホームズ先生は評価します。
「通常の授業では、個々の生徒が英語を話せる時間はわずかしかありません。また、英語で話をさせても、その時点での英語力でしか話せませんから、慣れることはできても進歩がありません。その点、ロゼッタストーンで学習すれば、野球のノックのようなトレーニングによって発音を矯正でき、文法の正しい使い方も自然と身につきます。英語進学科では10人程度の生徒で英会話を行う授業があるのですが、ロゼッタストーンのおかげで、生徒たちは無意識のうちに発音が良くなり、構文を使って話せるようになります」(ホームズ先生)
加えて笠原先生は、生徒募集における効果も指摘します。「中学3年生向けのオープンキャンパスで、訪れた中学生にロゼッタストーンを体験してもらっています。すると、多くの中学生が感動してくれます。『ロゼッタストーンがすごかった。ぜひこの学校に入りたい』というアンケートの回答もあり、生徒募集に役立っています」(笠原先生)
導人を担った先生方の「ITを活用して生徒の英語力をもっと高めたい」という熱意と、授業の一環として学習環境を整えたことが、成功の秘訣と言えそうです。正しい発音が身につき、聞く・話す力が上達
ロゼッタストーンは、学習者の発音を判定して、通じる発音になるまで何度もやり直します。そのため、正しい発音がクセになり、授業でも英語がすらすらと読めるんです。それが嬉しくて、家でも勉強の合間や休日にスマホでやっています。文法も、授業を聞いているだけではなかなか頭に入ってきませんが、その文法を使った文が繰り返し登場するので覚えやすいです。
高校では英語だけで行われる授業があるのですが、初めは内容が全然わからず、これでやっていけるのだろうかと不安でした。でも、ロゼッタストーンをやることで次第に耳が英語に慣れてきました。英語を聞いて日本語に訳すのではなく、英語のまま理解できるようになり、会話での間も短くなりました。通っている英会話塾のネイティブの先生にも「最近、英語がうまくなった」と褒められました。
― 1年生 R.K さん
単語や文法が自然に身につき、勉強が楽しい
ロゼッタストーンは、普通の英語の勉強と違って楽しいです。単語や文法を一生懸命覚えるというよりは、写真を見ながら単語やフレーズを見て聞いて話すことを繰り返しながら覚えていくので、勉強が苦になりません。例えば「"Please"の後には動詞の原形がくる」といった文法上のルールも、さまざまな例文で繰り返し出てくるので、自然と身につきます。
また、日本語が一切出てこないので、英語に集中しやすいと思います。以前は、何かものを見た時に、日本語から英語へと置き換えていましたが、ロゼッタストーンをやるようになってからは、ものを見て、すぐに英語が出てくるようになりました。夏休みにカナダにホームステイをした時も、英語がすぐに浮かんだり、またロゼッタストーンで勉強したフレーズが出てきたりして、とても役に立ちました。
― 2年生 Y.N さん
映画が英語だけでも理解できるようになった
ロゼッタストーンは、日本語を使わず、写真を見ながら英語を理解するようになっているところや、4技能を全てやるので五感を使うところが良いと思います。一つのユニットごとにテーマが決まっていて、同じ単語が繰り返し出てくるので覚えやすいですし、日常会話のフレーズも身につきます。間違えたところは記録されるので、学校の定期テストの前に間違えたところを確認すると、苦手なところがわかって勉強しやすいです。
1コマが5~10分と短いので、ちょっとした空き時間にも勉強できます。毎日、放課後のスクールバス出発までの30分閻を使って自習しています。ただ単語帳を読むだけよりも、ロゼッタストーンの方が楽しく勉強できます。
最近は、大好きなアメリカ映画を英語の音声と英語の字幕で観ても、ある程度理解できるようになりました。
― 3年生 J.T さん
知らない単語を英文から推測する力がついた
私はじっと机に向かって勉強するのが苦手で、パソコンやスマホを使うロゼッタストーンだとストレスなく勉強できます。普段は朝7時半から学校で自習し、休日も少し時間がある時はスマホのアプリで続きをやったりします。高校3年になると、だんだん文法も難しくなってきますが、予習復習に多くの時間を費やさなくても、ロゼッタストーンをやることで自然と身につく感じがして、勉強しやすいです。また、受験勉強の合間の息抜き、気晴らしにもなります。
日本語を使わないのも、ロゼッタストーンの良いところです。授業で扱わない単語も出てきますが、「これはどういう意味だろう」と英文から推測する力がつきました。長文読解では、わからない単語を文章から推測することが必要になるので、その力を少しずつつけることができたと思います。
― 3年生 M.M さん
1963(昭和38)年、日本大学の付属高校として設立。「特別進学・総合進学・英語進学・芸術・情報ビジネス」の5学科を設置しています。日本大学の教育理念である「自主創造」を基本とし、「明・剛・直」を校訓に掲げ、これまで約3万人の卒業生を輩出してきました。毎年、日本大学へ100名以上、国公立大へも100名前後が進学しています。
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