テクノロジーの急激な発展により産業構造が変化する中、高等教育機関を取り巻く環境も大きく変化しています。
大学のIT部門においても、経営層や教学現場からさまざまな要望がある中、教職員の負担軽減、
データによる意思決定、中長期計画達成などDXへの対応力や教職協働のためのより迅速なアクションが求められています。
本セミナーでは、教育DXの中核を担うIT部門のリーダーに向けてその対応力を高め、
高等教育機関が描くビジョンを支えるべく、経営層や教学部門との連携、新たなICTやDX推進への取り組み、
セキュリティや拡張性を確保したデジタル基盤の在り方など、豊富な知見を国内外の実例とともに取り上げることで、
「DXを推進する組織づくり」と「時流によるニーズへの対応・実装力」のさらなる向上を目指します。
これからを担うIT部門として、経営層や教学部門との連携、教職協働によって、
“教育の質”をいかに支えるか、その具体策を共に考える1日です。
主催:コレオス株式会社、Learning Technologies Group plc
後援:一般社団法人 大学ICT推進協議会
協賛・スポンサー:Digit.ink Japan 合同会社、Avallain AG
OUTLINE
イベント名 |
Connected Japan - これからの高等教育機関に求められるIT戦略 - |
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日 時 |
2025年8月27日(水)10:00 ~ 17:10 終了予定(9:45 開場) |
会 場 |
コモレ四谷 タワーコンファレンス ▶ ACCESS MAP
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定 員 |
60名 |
申し込み期限 |
開催日前日17:00まで |
参加費 |
無料 |
主 催 |
コレオス株式会社、英 Learning Technologies Group plc |
後 援 |
一般社団法人 大学ICT推進協議会 |
スポンサー |
Digit.ink Japan 合同会社、Avallain AG |
注意事項 |
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PROGRAM
09:45 - |
開場 |
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10:00 - 10:15 |
開会挨拶 David Ells, Managing Director, Open LMS, Learning Technologies Group plc *同時通訳付き |
10:15 - 11:15 |
基調講演「早稲田大学の情報戦略のいま」 早稲田大学 情報企画部長 人間科学学術院 教授 菊池 英明 氏
「早稲田大学におけるLMSリプレイスの舞台裏」 早稲田大学 情報企画部 情報企画課長 柴山 拓人 氏 |
11:15 - 12:00 |
主催者講演「知の総和」答申から見えた高等教育の課題と可能性 Liam Liddicoat, Regional Director APAC, Open LMS, Learning Technologies Group plc *同時通訳付き
コレオス株式会社 エデュケーションセールスグループ マネージャー 澤田 良二 |
12:00 - 13:00 | ランチタイム情報交換会 Lunch time Networking |
13:00 - 14:00 |
講演Ⅰ「全学部統一の入学前教育をいかに作り上げたか?
「佐賀大学における入学前教育プログラムの設計と効果」 佐賀大学 アドミッションセンター 副センター長
「佐賀大学におけるOpenLMSの運用について」 佐賀大学 教育学部 助教 (併任:教育開発推進センター ICT教育推進部門) 古賀 崇朗 氏 |
14:00 - 14:30 |
スポンサー講演Ⅰ「オープンバッジだけじゃない! Digit.ink Japan 合同会社 ジャパンビジネスマネージャー 渥美 尉士 氏 |
14:30 - 15:00 |
講演Ⅱ「北海道大学におけるKalturaの導入活用事例」 北海道大学 情報基盤センター 教授 オープンエデュケーションセンター 副センター長 重田 勝介 氏 |
15:00 - 15:15 | アフタヌーンティー情報交換会 Afternoon Tea Break ☕ |
15:15 - 15:45 |
スポンサー講演Ⅱ「TeacherMatic:AIで授業を刷新! Satoshi Saito, Regional Advisor, Avallain AG Regina Gan, Client Success & Partnership Manager, Asia, Avallain AG |
15:45 - 16:55 |
講演者パネルセッション ご講演者のみなさまに、参加者様より募ったご質問、IT部門や部門長の方が 抱えていると思われる課題や期待についてカジュアルにお聞きします。 |
16:55 - 17:10 |
閉会挨拶 コレオス株式会社 |
※プログラムは予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
SPEAKER
「早稲田大学の情報戦略のいま」講演概要
早稲田大学では創立150周年(2032年)を迎えるにあたり、長期的な大学改革構想Waseda Vision 150を2012年に策定した。情報企画部は、ICTの効果的活用によりWaseda Vision 150の各種施策の具現化に資することを目的とした「情報化重点施策」を3年おきに策定している。2024年からの3か年は教育研究・大学運営業務を対象としてDX拡大・定着期と位置付ける。本講演では、これまでの情報化重点施策を振り返ったうえで、現在取り組んでいる課題と現状を紹介し、今後の展望を述べる。
PROFILE:
早稲田大学大学院理工学研究科修士課程、博士後期課程、博士(情報科学)。日立製作所中央研究所研究員、国立国語研究所非常勤研究員を経て、2002年より早稲田大学人間科学部着任。講師・准教授を経て2012年より同大人間科学学術院教授。言語工学・音声科学・対話インタフェースなどの研究に従事。遠隔教育センター教務主任、大学総合研究センター副所長を経て、2024年より情報企画部部長。
「早稲田大学におけるLMSリプレイスの舞台裏」講演概要
早稲田大学では、独自開発されたLMSを長年運用してきたが、時代の要請を受けてMoodleへのシステムリプレイスを実施した。利用開始はちょうどコロナ禍と重なった2020年度であり、全授業のオンライン化が求められ、現場は大きな混乱に直面した。本講演では、リプレイスに至る背景や決定プロセス、導入当初の課題と対応、そして情報システム部門の職員として取り組んだ実際の経験について紹介する。
PROFILE:
2006年より早稲田大学メディアネットワークセンター勤務。学内の各種システムの開発・運用保守を担当。2017年より情報企画部マネージャとしてLMSリプレイスプロジェクトを担当。
「佐賀大学におけるOpenLMSの運用について」講演概要
佐賀大学ではLMSのMoodleを20年に渡り利用している。各学部が実施する入学前教育においてもMoodleを利用していたが、入学前教育の規模の拡大やLMSの運用に関わる人員も限られる中、オンプレミス環境での管理・運用が課題となっていた。
そのような中、2024年度からアドミッションセンターを中心に新たな入学前教育を開始することになり、それに合わせてLMSもクラウド環境のものへ再構築することとした。今回は本学におけるOpenLMSの利用について、主にLMSのコース設計や運用管理を中心に述べる。
PROFILE:
2006年より国立大学法人 佐賀大学 教務課(eラーニングスタジオ)勤務。
教務補佐員としてeラーニング教材の開発やLMSの運用、ICTを活用した教育の補助業務などに従事。
2017年4月より同大学の全学教育機構 特任助教、2022年4月より助教として勤務。
eラーニングを中心に、ICTを活用した様々な教育の実践に関わる教育・研究や、学内外の教職員に向けた研修等に従事。
組織再編により、2025年4月から教育学部に配属(併任:教育開発推進センター ICT教育推進部門)。
PROFILE:
デイビッド・エルスはLearning Technologies Group社Open LMS部門のマネージング・ディレクターであり、技術開発と組織のリーダーシップにおいて豊富な経験をもっています。開発者や技術リーダーとしての経験を活かし、世界中の活気あるeラーニング専門家チームをサポートしています。デイビッドは2016年よりOpen LMSの親会社であるLearning Technologies Group plcに参画しています。彼はOpen LMSの兄弟会社であるWatershedの設立において極めて重要な役割を果たしました。彼の参画はWatershed製品の初期製品構築につながり、後に同組織のマネージング・ディレクターを務めました。学習テクノロジーと開発に対する彼の情熱は、LTGに買収される前の2008年にRustici Softwareで初めて発揮されました。Rusticiでは、SCORMクラウド製品の開発に大きく貢献し、その後、xAPIを利用した世界初のラーニング・レコード・ストアの開発を主導しました。ミドルテネシー州立大学でコンピューターサイエンスの修士号を取得し、テネシー州ナッシュビル在住。
「知の総和」答申から見えた高等教育の課題と可能性 〜AIでの教育方法とコンテンツ整備、インフラ、データ活用、セキュリティまで海外事例もご紹介〜
Challenges and Possibilities for Higher Education as Seen from the “Collective Knowledge and Wisdom” Report ~Introducing educational methods and content development with AI, infrastructure, data utilization, and security, as well as overseas case studies~講演概要
中央教育審議会よる答申「我が国の『知の総和』向上の未来像~高等教育システムの再構築~」を起点に、今後の高等教育の目指すべき姿実現と高等教育全体で推進するIT戦略達成に向けて、日本国内の大学ITリーダーをOpen LMSがどのように効果的にご支援できるかについてご紹介します。
答申で挙げられた戦略的な構想を元に、AIを活用した教育コンテンツと教育方法の改善から堅牢なデータプラットフォームの構築まで、Open LMSのセキュリティ性高く柔軟性も兼ね備えたプラットフォームが、相互連携したEdTechエコシステムの基盤をどのように構築、運用できるかについて海外実例も交えてお話しします。
また、当社の日本のパートナーであるコレオスとともに、教育DXや各高等教育機関の目標達成をどのような形で総合的にご支援できるかについてもご紹介します。
PROFILE:
リアムはLearning Technologies Group社Open LMS部門のアジア太平洋地域担当シニア・ディレクターで、同地域におけるセールスと長期的なビジネスの成長を指揮しています。彼はトレーニングや教育業界で10年以上の経験があり、特に5年間は職業教育部門で営業チームを率い、学生の雇用を可能にするために企業とのパートナーシップを確立してきました。
現職に就く前、リアムはコマーシャル・サービス・マネージャーとしてeCreatorsのセールス、マーケティング、カスタマー・サクセス業務を指揮し、チームは2019年に権威あるTelstra Business Award Finalsを受賞しました。これらの功績は、2020年のLearning Technologies GroupによるeCreatorsの買収につながりました。
「オープンバッジだけじゃない!
教育現場を変えるデジタル証明書とブロックチェーン活用」講演概要
教育機関では、これまで紙やPDFでの証明書発行が中心で、手間や時間がかかるのが当たり前でした。しかし今では、ブロックチェーンやVerifiable Credentials(VC)、Open Badgesといった国際標準技術を活用することで、改ざんできず、すぐに検証できる安全なデジタル証明書が実現しています。
学校のIT部門の皆さまには、単なる「証明書のデジタル化」にとどまらず、 学内DXの推進・学生サービスの向上・国際標準への対応 といった広い視点から、今後の教育機関に求められるデジタル証明基盤の在り方を考えるきっかけとなる内容です。
PROFILE:
複数のグローバル企業で人材育成や組織開発プロジェクトをリードし、DX推進やチェンジマネジメントを通じて業務プロセスの可視化と最適化を実現してきた専門家。教育分野のデジタル変革に精通した実践的な知見を持ちます。現在はDigit.inkの日本支社であるDigit.ink Japan合同会社の責任者として、国立大学をはじめ教育機関、教育事業者、人材研修・資格認定機関など20社以上で業務効率化とデジタル証明書の導入を推進。ブロックチェーンやVerifiable Credentials、Open Badgesといった国際標準技術を活用し、教育と産学官をつなぐ次世代デジタル証明基盤の構築に取り組んでいます。
PROFILE:
合同会社エピメリア代表、一般社団法人英語4技能・探究学習推進協会代表理事。米国教育企業トムソン・ラーニング(現ナショナル・ジオグラフィック・ラーニング)の日本における学術出版責任者、英国出版社マクミラン日本法人社長、検定教科書出版社株式会社桐原書店社長および会長、図書印刷株式会社(現TOPPANクロレ株式会社)執行役員を経て、現職。30年にわたり教科書・学術書出版の編集、出版社経営に従事。
「TeacherMatic:AIで授業を刷新!
TeacherMatic: Redefining Education with AI」講演概要
このセッションでは、教員が教員のために開発した革新的なAIツール「TeacherMatic(ティーチャーマティック)」をご紹介します。教員の業務負担を軽減し、学生と向き合うための時間創出を目指すTeacherMaticがどのように授業準備や教育現場での業務全般を効率化し、質の高い効果的な授業を可能にするかをぜひご覧ください。
セッションでは、ライブデモとインタラクティブな質疑応答で、AIが今日の進化する授業での教員の役割をどのように再構築できるかについてのインサイトをお届けします。
PROFILE:
レジーナ・ガンは、Avallainの代表として、アジア全域での販売とパートナーシップの推進に注力するEdTechの専門家です。Avallain入社以前は、Pearsonの地域開発マネージャーとして、市場拡大への取り組みを主導し、地域全体の主要なステークホルダーと長期的な関係を築いてきました。現在は、AvallainのAI駆動型ソリューションの導入をサポートし、TeacherMaticが教員に焦点を当てた革新的なAIツールによってどのように教育を転換できるかについて発信している。
ACCESS
コモレ四谷 四谷タワー3階
コモレ四谷 タワーコンファレンス
CO・MO・RE YOTSUYA TOWER CONFERENCE
※タワー内「Aエレベーター」をご利用ください。
〒160-0004 東京都新宿区四谷1-6-1
[JR]
中央線、総武線 四ツ谷駅 『四ツ谷口』より徒歩1分
(東京駅、新宿駅からは、乗り換え不要な中央線快速電車が便利です。)
[地下鉄]
南北線 四ツ谷駅 『出口3』より徒歩1分
丸ノ内線 四ツ谷駅 『出口1』より徒歩3分
*詳細は公式サイトをご参照ください。
https://comore-yotsuya.jp/access/